はじめてGoogleアナリティクス4に触れる方へ
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ユニバーサルアナリティクス(UA)に代わり、新たに登場したアクセス解析ツール「Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)」
2023年7月1日以降、従来のユニバーサルアナリティクスによるデータの計測が停止するため、すでにGoogleアナリティクス4の導入や移行を進めている方も多いはず。
そんな中、Googleからこのようなアナウンスがありました。
Google公式によると、2023年2月28日までにGA4への移行と基本設定が済んでいない場合、自動でGA4プロパティが作られるとされています。
2023年初頭までにGoogleアナリティクス4プロパティの作成と基本設定を済ませなかった場合には、新しい Googleアナリティクス4プロパティが自動的に作成されます。この新しいGoogleアナリティクス4プロパティは、それに対応するユニバーサルアナリティクスプロパティに接続され、そのプロパティの機能と同等の基本機能(目標やGoogle広告のリンクなど)も組み込まれます。
引用:[UA→GA4]自動作成されたGoogleアナリティクス4プロパティについて
自動作成の対象となるプロパティは?
過去12ヶ月以内にデータ計測が行われたすべてのユニバーサルアナリティクスのプロパティが、自動作成の対象となります。
ただし、ユニバーサルアナリティクス360プロパティ(有償版)を利用している場合、GA4のプロパティは自動的に作成されません。
ユニバーサルアナリティクス360のデータ計測が終了する2024年7月1日までに、ご自身で移行する必要があります。
自動作成で注意すべきこと
GA4プロパティが自動で作られた場合、以下の点に注意する必要があります。
1.ユニバーサルアナリティクスのイベントを引き継ぐ
UAのイベントアクション ⇒ GA4のイベント名のカスタムイベント
UAのイベントカテゴリ、ラベル ⇒ event_categoryとevent_labelのカスタムディメンション
UAイベントの値は、自動でパラメータ化されますが、ディメンションは自動作成されません。
GA4のイベント名やディメンション名の命名規則、パラメータの仕様などは、事業者ごとにルールを取り決めて実装・計測するのが望ましいです。
2.ユニバーサルアナリティクスのイベント目標と到達ページ目標を引き継ぐ
UAプロパティのデフォルトビューから、目標設定されているものを引き継ぎます。
UAにはパラメータの概念がないため、自動で実装されたカスタムイベントには、カスタムディメンションを設定して分析することはできません。
3.Google広告、Googleタグマネージャーとの連携
GA4プロパティが自動で作られた場合、Googleタグマネージャーや、Google広告は引き続き使用できます。
ただし、データ計測の精度や詳細な設定に関しては、自動で作成されたプロパティでは不十分な場合があるため、必要に応じて手動で設定を行う必要があります。
自動作成を停止(オプトアウト)するとどうなる?
GA4のプロパティが自動で作成されないようにするためには、ユニバーサルアナリティクスの設定から自動作成をオフにする必要があります。
GA4プロパティの自動作成を停止(オプトアウト)すると、以下の2点を対処できます。
- GA4プロパティが自動で新規作成されなくなる
- すでに運用しているGA4(無償版UAと接続済み)の設定を自動的に変更されなくなる
自動作成を停止(オプトアウト)する方法
※注意:自動作成を停止(オプトアウト)するためには、ユニバーサル アナリティクスの編集者権限が必要です。
自動作成の停止は、下記の手順でおこないます。
- Googleアナリティクスで「管理」を選択する
- プロパティ内の「GA4設定アシスタント」を選択する
- 自動作成をオフにする
1.Googleアナリティクス(UA)で「管理」を選択する
2.プロパティ内にある「GA4設定アシスタント」を選択する
3.自動作成をオフに切り替える
プロパティの自動作成は、デフォルトでオンの状態になっています。
自動作成を望まない場合は、オフに切り替えましょう。
GA4プロパティを作成したが、設定が完了していない場合
移行処理(サイトタグ、目標、オーディエンス、Google 広告のリンク、Google 広告で使われている目標やオーディエンスの移行処理)の一部を開始したものの、2023 年初頭までに設定が完了していないプロパティも、自動移行処理の対象となります。移行処理をスムーズに行うには、次の両方のステップを確実に完了してください。
引用:[UA→GA4]自動作成されたGoogleアナリティクス4プロパティについて
運用しているGA4が無償版UAと接続している状態で、GA4側の設定が完了していない場合、これまで設定していた内容が自動的に変更される可能性があります。
自動移行処理を望まない場合は、以下の2点を参考にGA4の設定を完了させてください。
1.既存のGA4をUAプロパティに接続する
ユニバーサルアナリティクスプロパティの[GA4 設定アシスタント]を使って、Google アナリティクス4プロパティを指定することで、新しいプロパティを作ることなく、自動移行の残りの処理を行うことができます。
①[管理] > [プロパティ] > [GA4 設定アシスタント] に移動する。
②[既存のGoogleアナリティクス4プロパティに接続したい] のセクションで、ユニバーサルアナリティクス プロパティに対応する Google アナリティクス 4 プロパティを選択する。
③[プロパティを接続] をクリックします。
2.GA4プロパティですでに完了した項目を確認する
GA4プロパティの[設定アシスタント]から、すでに完了した項目に [完了] のマークを付けます。
完了のマークが付いた項目は、自動移行の処理でスキップされます。
①[管理] > [プロパティ] > [設定アシスタント]に移動する。
②それぞれの完了したステップに対して、[アクション] メニュー「>」をクリックし、「完了のマークを設定」を選択する。
まとめ
プロパティの自動作成の停止(オプトアウト)は、2023年2月28日までに対応が必要です。
自動作成の停止(オプトアウト)をしないと、予期せぬデータを収集してしまったり、GA4の設定が上書きされてしまう可能性があります。
これらのリスクを回避するために、GA4を利用されている方は、自動作成の停止(オプトアウト)について確認しておきましょう。