株式会社ダイセーセントレックス
採用マーケティングに手応えを感じました。HubSpot導入・運用支援後に表れた変化とは
- 感じていた課題
- Webサイトのデータを取れる仕組み、採用業務のデジタル化
- 支援結果
- 分析し有用なデータが得られるようになった。採用管理システムの業務定着
- 提供サービス
- HubSpot導入・運用支援、Web集客改善コンサルティング
話し手:株式会社ダイセーセントレックス 増田様、桂木様
聞き手:株式会社アクシス 宇野
ー御社のビジネスについて教えてください。
増田:弊社は、トラックを使った輸配送を手掛ける会社です。主な取り扱い貨物は、生活必需品や消費財などの商品など。食品メーカーからスーパーマーケットの物流センターまで、物流倉庫から店舗まで、といった拠点間輸送を担っています。常時130台ほどのトラックが走っていますね。
弊社の特長は、拠点の密度が高いため、突発的なトラック需要にも対応できることです。常に一定の需要であれば、特定の運送会社のみで対応できるでしょう。しかし生活必需品は、天候や災害、急激な需要変動により急遽輸送が必要になることが多いのです。
今日明日で急にトラックが必要になる時でも、狭いエリアに複数拠点があるので、すぐにトラックを手配できます。普通の運送会社さんであれば、3時間程度の稼働は対応してもらえないこともありますが、弊社だと短い時間でも問題ありません。
現在、本社のある愛知県のみならず、中部・関西・北九州といった商圏にも進出しており、各地域の主要な都市部を中心にして拠点を配置して、面で地域をカバーしてサービスを提供しています。
採用マーケティングをともに進めるパートナーを探していた
ーどういった経緯でWebマーケティングのコンサルティングを検討し始めたのでしょうか。
増田:私は営業の責任者ですが、一番困っていたのは人手不足でした。とはいえ会社に人事総務の機能がないため、自分で考えなくてはいけません。営業計画に合わせてどうやってドライバーを採用していくか考える中で、3年前にリクルートマーケティングを推進するチームを新たに立ち上げました。その際に、チームメンバーとして桂木も加わりました。
当初から桂木にお願いしていたのは、ドライバーを増やすこと。誰でも良ければそこまで採用は困りません。しかし、自動運転が実現するような将来を考えると、私たちはただの運送会社でなく、サービスプロバイダーに変革しなくてはいけません。するとドライバーはただトラック運転できるだけでなく、会社の理念に共感できる人が必要です。
そのためには、Indeedをはじめ、ホームページ、福利厚生の制度設計、人的リソースの確保など、あらゆることが必要です。ただ原稿を書くだけではなく、マーケティングの知識も必要になってくるでしょう。すると社内だけで対応することが難しくなるため、パートナーとなってくれる企業とともに進めていくことが重要だと感じていました。
決め手は「親身に相談に乗ってくれ信頼できそうだった」こと
ーその中で弊社とご縁をいただいたきっかけは何でしたか。
増田:まずはマーケティングに関する情報を収集しようと、定期的に異業種交流会やセミナーなどに参加することにしました。
ある交流会に桂木が参加した時のこと。私は出張中だったのですが、桂木が珍しく高いテンションで、プレゼンテーションの様子を写真で何枚も送ってきてくれたのです。そのプレゼンテーションをしていたのが、アクシスの臼井さんでした。
桂木から「すごいお話が聞けました。アクシスさんにいろいろと相談したい」との話があったので、それならとお問合せしたんですよね。
桂木:セミナーの話を聞いて、増田さんが絶対聞きたかっただろうなと思い、スライドの写真を送りました。また臼井さんがもともとウォルト・ディズニーで働いていた時、一流に触れることを大切にしていた話が印象的で。増田さんも近しいことを話していたので、絶対に気に入ると思ったんですよね。
増田:実は弊社の会長も、よりグレードの高いものに触れようとよく言っていたのです。一流に触れるからこそ分かることはあります。だから考え方が合うなと感じましたね。
その後、一度社内も見てみたかったので、アクシスさんのオフィスを訪問しました。はじめてお会いしたときは、まだ雲をつかむような話ばかりでしたが、とても親身に聞いていただけて信頼できそうだと感じたのです。会社の雰囲気がよく、担当者さんとのフィーリングも合ったので、一緒にお仕事したいと思い依頼することにしました。
設定でなく、より価値ある分析に時間が使えるようになった
ーまずはどういった部分から手をつけたのでしょうか。
桂木:まずはデータを正しく取れる体制づくりから始めました。もともとGoogleアナリティクスは自分でも見ていました。しかしきちんと学んだことがなく、Webで調べた知識では限界があります。データを取りたくても設定方法が分かりませんでした。
それまでは別の会社にホームページ上での各種データを取るための設定を任せていました。しかし、アクシスに見てもらうと、全く設定できていないことが分かりました。そこで2~3週間かけて、アクシスさんに提案をもらい、制作会社さんに依頼して設置作業を進めました。
増田:まさにマーケティング活動がバージョンアップした感じです。それまでも様々な取り組みをして充実感はありましたが、点検してもらい新しいフェーズに移行できたと思います。
桂木には、リクルートマーケティングに関する多くの仕事を任せています。よって作業よりも、分析して判断するといったより価値ある仕事に時間を使って欲しかったのです。もし自分たちで設定したら、かなりの時間がかかっていたでしょう。しかし、アクシスさんにGoogleアナリティクスを見ていただき、お任せすることで本来の仕事をする時間をつくれました。
桂木:設定が終わり、これまで見られなかったさまざまなデータが見られるようになりました。ユーザーの年齢や性別、流入のキーワードなどです。これまでWebの記事で設定方法を見てもうまく見られなかったので、よかったです。
採用管理ツールとして「HubSpot」を導入した理由
ー採用活動のDX化として、MA・SFAツールであるHubSpotを導入されましたね。その経緯は何だったのでしょうか。
増田:HubSpot導入の理由は、採用活動における情報を見える化するためでした。
これまで採用した方の情報は分かりますが、各拠点で不採用になってしまった人や面接すらできなかった人の情報は分からなかったのです。採用を伸ばすためには、そういった情報を知る必要がありますが、方法が見つかりませんでした。
アクシスさんや他社さんに、採用プロセスを管理できるツールがないか相談したところ、どの会社さんも「HubSpotがいいですよ」と言われるのです。
ひとまずHubSpotの無料版を登録してみましたが、元は英語のツールのため無理やり日本語にした部分もあり、分かりづらいなと思いました。ただアクシスさんがHubSpotの運用サポートをしていると聞き、HubSpotの導入を決めました。
私たちは運送会社なので、社員もずっとトラックを乗っている人ばかりです。デジタルやデータに対するリテラシーはまだまだ高くありません。ただ今後はそういった部分も高めて、業務のIT化を進めなくてはいけない。だから現場のデジタル・データリテラシーを高める上で、使えても、使えなくても、HubSpotを導入してみようと思ったのです。
予想に反して、現場の方がすぐに活用してくれた
ー実際にHubSpotを採用管理システムとして使い始めて、問題なく浸透しましたか。
増田:ツールを選ぶのは簡単ですが、現場への定着はかなり大変です。導入に際しては、苦労するだろうなと思っていましたが、実際に導入したところ、全拠点できちんと動き始めました。これは正直意外でした。
桂木:現在拠点ごとで、面接した方の情報をHubSpotに登録してもらっています。情報入力など現場の作業が増えているはずですが、きちんと入力いただいています。
さらには、これまで決して本部に連絡してこないような方でさえ、わざわざシステムの使い方について問い合わせてくださいました。説明すると、すぐに納得いただけたのです。現場の方から嫌がられつつ、つきっきりで使い方を教えないといけないと考えていたので、予想に反してみなさん使いこなされていると感じています。
増田:HubSpotがスムーズに導入でき、とても嬉しかったですね。想像してみてください。トラックに乗って帰ってきた管理職の方が、新しいツールが導入されたからと、一生懸命PCを使っています。そして、意外と自分でも使いこなせるなと、新しい自分に気づいている姿を。
DXを進める上で、サービスや事業を作り変えていく必要がある今。HubSpot導入は、社員のデジタルリテラシーを高めるきっかけになりました。これまであまりなかった、デジタルに触れる機会を提供でき嬉しいですね。アクシスさんにサポートもしていただき、良いツールを選べたのではないかと思っています。
今後アクシスに期待すること
ー今後アクシスに期待することはありますか?
増田:今は採用プロセスを中心に分析していますが、今後採用後の離職についても分析して、課題を解決していきたいと思っています。
例えば、トラックにデジタルタコグラフを搭載して、トラックのスピードやアクセルの踏み方のデータを取っています。その走行データと離職率をAIで分析すると、相関の関係があることが分かりました。こういった運転パターンをする方は離職しそうだ、なんてことも分かるようになります。
業務の中でデータを集めて、今後データプラットフォームをつくろうと考えています。その中に、HubSpotのデータも連携していきたいです。
今回HubSpotの導入は、弊社、アクシスさん、制作会社さんの3社が協力して進めました。アクシスさんと制作会社さんが直接やり取りもしていただき、望んでいた形で業務が進んだことに、手応えを感じています。
さまざまな視点で物事を考えると、それぞれの立場で問題が見えたり、修正が進んだりしていきます。今後、1対1の関係でなく、今回のように複数の会社さんと協力して、1つのプロジェクトをつくっていきたいです。
桂木:今も十分助けていただいているのですが、Googleアナリティクスの設定などで分からないことを気軽に聞けるのがありがたいです。会社として時代に追いつけていない部分もあるので、今後その抜けを補完していただけると助かります。
増田:営業面でも今新しい企画を考えています。なかなか自分たちだけでは、問題だと気づけないことも多い。一見全然関係なさそうなことでも、ぜひアクシスさんに入っていただき、問題の棚卸しなど協力してくださると嬉しいですね。
取材協力:株式会社ダイセーセントレックス
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