話し手：株式会社タートル
営業企画部 制作デザイン課 次長　井手 梨衣 様
　　　　　 販促企画課　　 次長　安藤 明日香 様

聞き手：株式会社アクシス
コンサルティング部 櫻井 友生
UXグループ　　　   青木 伸悟

―御社のビジネスについて教えていただけますか？

井手様：弊社はフォトスタジオ事業を展開しており、七五三や成人式などの晴れの日における記念撮影、衣装レンタル、ヘアメイクを一貫して提供しています。
喜びと感動を形にし、お客様の思い出作りをサポートするサービスです。

―フォトスタジオ事業を展開している他社と比較して、御社の違いは何でしょうか？

井手様：大きな違いは、購入方法が選べる点です。写真データ1枚から、商品とデータがセットになったプランまで、お客様が自由に選べるようになっています。

また、80年以上のノウハウを活かした専門的な撮影やスタイリングが強みです。東海三県（愛知・岐阜・三重）に20店舗あり、駐車場完備のロードサイド店を構えているため、ご家族皆様で気軽にご来店いただけます。

施策の効果に確証や手ごたえが感じられていなかった

―これまで社内でどのような課題を抱えていたのでしょうか？

安藤様：数年前にアクシスさんにお願いした当時、社内にWeb集客の専門知識を持つスタッフがいなかったため、具体的な施策が分からず、Web活用が後回しになっていました。会社としてはWebに力を入れたいとは思っていましたが、実際は「現状維持」の状態が続いていました。

独学で調べて何とか進めていたものの、相談できる相手がいないため、試行錯誤しても効果に確証が持てず、手ごたえも感じられない状態でした。

―アクシスは数年前からWebコンサルティングの領域で担当させていただいておりました。ご支援の内容は具体的にどのようなものでしたか？

安藤様：長期間サポートいただいているので、どこを挙げるか迷いますが…（笑）

私が担当になってからは、主にWebサイトへの流入を増やすためのコンテンツ提案をしていただいています。InstagramにURLを設置することや、LP（ランディングページ）の詳細な分析、キャッチコピーやキャンペーン、料金、コンテンツの順番など、どこをどう改善すれば良いかについて、具体的に提案いただきました。

―今回、Webサイトのリニューアルに至った背景を教えていただけますでしょうか。

安藤様：今回のリニューアルは、来店予約の増加が主な目的です。その背景には、他社と比較して、自社のWebサイトがデザイン面で見劣りしていたことが大きく影響しています。

「写真館」という業種において、Webサイトはお客様の興味や関心を引き、来店予約に繋げる重要な役割をもっています。しかし、公開から数年経過してデザインの統一感が失われていたり、メンテナンス性が悪くなっていたりと、様々な課題を抱えていました。

また、古い情報や不要なコンテンツが残っていることも問題でした。こうした課題をまとめて解決するために、リニューアルを決断しました。

戦略を重視した提案だったからこそ、納得度が高かった

―Webサイトリニューアルの提案を複数社から受け、最終的にアクシスを選ばれましたが、その決め手は何だったのでしょうか？

安藤様：決め手は2つあります。

1つ目は、提案資料の情報量と熱意です。コンペ参加企業の中でアクシスさんが最も情報量が多く、「本気でうちのことを考えてくれている」と、スタッフ全員が熱意を感じました。

2つ目は、戦略・戦術面での情報収集が徹底されており、信頼できると感じたことです。

また、リニューアルの目的やWeb集客の一貫性、他メディアとの連携による集客最大化が、カスタマージャーニー^※などで可視化されていた点も評価しました。

Webサイトはリリースして終わりではなく、継続的に改善する必要があると考えており、今後も一緒にコンテンツの見直しを伴走していただけるアクシスさんにお願いしたいと思いました。

※カスタマージャーニー：顧客が商品やサービスを知る段階から購入に至るまでのプロセス

青木：資料の情報量が多かったとのことですが、100ページほどありましたよね？

安藤様：ええ、100ページを超えていました。キャッチコピーも多様なパターンを提案いただき、七五三や成人式向けなど、流入経路ごとに細かなペルソナ設定もしていただきました。

他社は主にビジュアル面の提案が中心でしたが、アクシスさんはまず戦略を詳しくプレゼンした上で、デザインを提案してくださり、その点が大きな違いでした。戦略に基づく提案だったからこそ、「なぜこのデザインなのか」という説明も明確で納得度が高かったです。

最終的にはビジュアル面は他社に依頼しましたが、戦略が組み込まれたWebサイトが重要だと考えていたので、アクシスさんを選んだ理由もそこにあります。

戦略を重視したご提案資料の一部

自社の強みが初めて体系的に整理され、明文化することができた

―Webサイトリニューアルに伴う戦略策定のご支援について、ご感想をお聞かせください。

安藤様：アクシスさんの丁寧なヒアリングが印象的でした。質問形式で答えやすく、率直に相談できる雰囲気もありがたかったです。その過程で「お客様目線で他社との違いがわかりにくい」という課題が明確になり、自社の強みを活かしたコンテンツ制作につながりました。ヒアリングを通じて、コンテンツが自然に生まれたように感じています。

社内にいると、どうしても固定概念にとらわれがちですが、客観的な視点でのご指摘や、競合他社の動向を共有していただけたことは、とても助かりました。

井手様：弊社の本部スタッフは実店舗での接客経験者が多く、Webの専門知識を持つ者が少ない状況です。

そのため、Web関連業務は手探りで進めるしかなく、社内で完結してしまい外部からどう見えているのか分からないままでした。今回の戦略策定では、アクシスさんに明確なフォーマットをご提供いただき、他社のサービスを体験して得た知見を共有していただいたことで、非常に説得力があり、大変参考になりました。

戦略策定における「競合調査」フォーマット

安藤様：戦略策定のフォーマットは、社長が出席する会議や外部の方との情報共有の際にも活用しました。情報が整理されていたため、説得力があり、スムーズに話を進められました。

実はこれまで、自社の強みを明確にまとめ、お客様全員に見える形で発信したことはありませんでした。カタログの最後に簡単に載せる程度でしたが、会社として全面に打ち出すのは今回が初めてです。

―御社の強みが可視化されたということですね？

安藤様：はい。アクシスさんのおかげで、多くの強みを発見し、明確に打ち出せました。社内でも「こんなにアピールしていいの？」という驚きの声も上がりましたが、改めて強みについて話し合う良い機会にもなりました。

私たちだけでは気づかなかった魅力や強みをお客様にも分かりやすく表現できたことは大きな成果です。スタッフそれぞれが漠然と「うちはこれが得意だよね」と感じていた点が、初めて体系的に整理・明文化されました。

お客様が理解しやすいサイトを一緒に作り上げることができた

―Webサイトのリニューアルによる効果や感じていることを教えてください。

安藤様：リニューアル直後から、以前からあったコンテンツがメニューに明確に追加されたことで、お客様が情報にたどり着きやすくなったという声が届いています。

友人からも「こんなコンテンツあったんだ」と驚かれ、お客様からは「見やすくなった」「探していた情報がすぐに見つかるようになった」と嬉しい声もいただいています。

写真スタジオの料金体系は、他社と比べても複雑で分かりづらい点が多いのですが、今回のリニューアルでかなり分かりやすくなったと思います。

撮影ジャンルごとに異なる料金体系を整理するのは難しいポイントでしたが、お客様にとって理解しやすい形にできたことは大きな成果です。これはアクシスさんと一緒に取り組んだからこそ実現できたと感じています。

撮影ジャンルごとに料金プラン情報を整理

迅速なレスポンスと専門性で、安心して任せることができた

取材協力：株式会社タートル

※掲載内容は、取材当時のものです。