追記
2021年11月に「Google マイビジネス」から「Google ビジネス プロフィール」へサービス名が変更になりました。
近年、1人1台スマートフォンを持つようになり、お店探しは大きく変わりつつあります。
あなたもスキマ時間や出先で、近くのお店を探したり、情報を調べて、お店へ足運ぶこともあるのではないでしょうか。
そこで重要なのが、Google検索やGoogleマップの情報を正しく管理すること。
適切な情報を掲載し、お店を魅力的に発信することで、より多くのお客様に来ていただけるのです。
Google検索やマップの情報管理を行うツールが、Googleビジネス プロフィールです。
登録することで無料で使うことでき、お客様がどのように調べているか可視化してくれます。
とはいえ、「たくさん項目があって、どうやって見たらよいか分からないよ…」なんて方も多いはず。
そこでこの記事では、私たちが関わった東京にある「029 吉祥寺食堂」を例にして、Googleビジネス プロフィールの活用方法を解説します。
店舗ビジネスをされている方は、ぜひこの記事を参考にして情報を最適化して、集客に役立ててください。
ホーム画面で集客経路の全体像を把握しよう
過去28日間のパフォーマンスを確認する
まずは、Googleビジネス プロフィールにログインして最初の画面を開きましょう。
ここでは、その店舗における集客状態の全体像が確認できます。
まず過去28日間のパフォーマンスを確認してみましょう。
ここでは、検索経由とマップ経由、それぞれでの店舗情報の表示回数が把握できます。
チラシを撒く、地域紙に店舗情報を掲載したなど施策を打つと、この表示回数に変化が起こることがあります。
もし閲覧数が急激に増えていれば効果があったと言えるかもしれません。
閲覧数を観測することで、間接的にオフライン施策の有効性を評価できます。
次に、真ん中の検索数をクリックして内訳を見てみましょう。
「直接」とは、店舗名や住所などを検索して閲覧した人です。
直接見つけたユーザーが増えていると、店舗の認知度が広がっていると考えられます。
またリピーターの方が予約や店舗の混雑状況をチェックしている可能性もあります。
毎月1回の頻度で数字の変化を見て、右肩上がりになっているか傾向を確認するといいですね。
一方で「間接」とは、商品カテゴリーやサービスを検索して、偶然お店を見つけた人です。
例えば飲食店であれば、「ランチ」「ディナー」「お肉」などのキーワードで見つけた人のこと。
Google検索やGoogleマップで上位に表示されると、この表示回数が増えていく傾向があります。
ビジネスの検索に使用された検索語句をチェック
お客様がどんなキーワードで見つけたかを調べるには、「ビジネスの検索で使用された検索語句」を確認します。
新規のお客様を獲得するには、
- 地域名+ランチ
- 地域名+定食
- 駅名+焼肉
といった検索キーワードで表示されることが必要です。
こういった間接的なキーワードで表示を増やすためには、
- 地域名や駅名を含んだ形でアクセス方法を掲載する
- お店のある地域にまつわる情報の記事を書く
- 地域情報のまとめサイトに掲載をお願いする
がおすすめです。
上位で表示したい検索キーワードで、すでに表示されているサイトを踏まえつつ、自社の魅力を伝える記事を書いてみましょう。
もちろん記事を書いたら、狙った検索キーワードで表示回数が増えているの確認するのもお忘れなく。
同業他社の投稿を確認する
そのほか重要な情報として、同業他社の投稿があります。
この枠には、同じ商圏の競合店舗がどのような投稿をしているのかが表示されます。
投稿機能は、Googleビジネス プロフィールでも重要な機能の1つです。
他社に引けを取らない、自社独自の投稿を積極的するといいですね。
期間限定のキャンペーンや新商品など、タイムリーな投稿は効果的なので、ぜひチャレンジしてみてください。
インサイトの見方と改善する方法
左メニューにあるインサイトを使えば、さらに詳細な分析ができます。
こちらの項目で確認できるのは、以下の8種類です。
- 店舗の検索に使用された検索語句
- ユーザーが店舗を検索した方法
- ユーザーが店舗情報を見つけたGoogleサービス
- ユーザーの掲載情報に対する反応
- ユーザーが店舗までのルートを検索した地域
- ユーザーが電話をかけたタイミングと回数
- 店舗が混雑する時間帯
- 店舗の写真の競合と比較しての閲覧状況
ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービス
「ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービス」では、過去四半期の表示回数の傾向を確認できます。
検索、マップ(Google マップ)それぞれの検索数がグラフになっています。
理想は、傾向として右肩上がりになっていること。
広告などキャンペーンをした場合は、効果が出ているかここでもチェックしてみてください。
ユーザーが店舗までのルートを検索した地域
「ルートのリクエスト」では、ユーザーが店舗までのルートをどの地点から検索したのかを確認できます。
お店に来るお客様が、どのエリアから来店しているのか把握することで、新しい集客のアイデアが生まれるかもしれません。
もしお店から近距離なのに、お客様の来店が少ないエリアには、集客強化の施策を検討してみましょう。
地域紙への掲載などオフラインの施策もアリですし、配信エリアを指定してWeb広告(バナー広告)を出すのも有効です。
そして大切なのは、これら施策をした後に、狙った効果がでているのか確認することです。
ユーザーが電話をかけたタイミングと回数
「電話」では、過去四半期にユーザーがかけた電話回数を、時間帯と曜日で集計できます。
例えば、店舗の休業日に電話が多いのであれば、機会損失を抑えるために転送設定を行う、常時電話が多ければオンラインでの予約システム導入を考えるといったアイデアを考える時に有用です。
競合と比較しての写真の閲覧状況
「写真の閲覧」では、Google上でお客様が写真を閲覧した回数の傾向が見れます。
グラフには、過去四半期に
- オーナー自身が登録した写真
- お客様が投稿した写真
のそれぞれの閲覧状況を、同業他社と比較して分析できます。
お客様からの投稿は、お店側でどうにかすることは難しいです。
一方で、オーナー投稿は自分で増やすことができ、写真は多いほど良いとされています。
どのような写真を掲載すると多く閲覧されるのかを把握して、自社の魅力がより伝わる写真を定期的に投稿していきましょう。
口コミの状況把握と対応方法
高評価の理由を探る
「お客様のクチコミ」を一覧で見れます。
高評価のクチコミを通して、お客様が感じる自社の魅力を振り返ってみましょう。
もし気づいていない強みがあれば、ウェブサイトに掲載することで、来店に繋がることもあります。
またクチコミから、店舗づくりに活かせる貴重な要望を吸い上げることもできます。
低評価の口コミには返信しよう
特に見過ごしてはいけないのが「低評価のクチコミ」です。
どのような点でお客様に満足いただけなかったのかを分析して、その対策をしましょう。
低評価のクチコミに対してはきちんと返信し、真摯な対応するほうがよいです。
不手際に対しては謝罪と対応策を伝える、誹謗中傷に近いコメントに対しては店舗としての考えを毅然と伝える必要があります。
これらのやりとりを含めて、ユーザー全員が閲覧可能だということを忘れないようにしましょう。
まとめ
この記事では、Googleビジネス プロフィールの活用方法とデータの見方を紹介しました。
Googleビジネス プロフィールは、管理画面を通して状況を把握して、施策に活かしていくことが大切です。
定期的にデータを見ることで、PDCAを回して改善につなげていけるのです。
ぜひ少なくても月に1回の頻度では、データを確認し、施策の効果検証と新しい施策を考えるのに活用してみてください。