現在は、Google・Yahoo!のリスティング広告、Twitter・FacebookのSNS広告など、Web上で広告を出してお客さまを集める方法が多々あります。
その中でも今回は、BtoC事業運営者にオススメしたい「LINE広告」について紹介します。
「LINE」の日本国内における月間利用者数は、2020年9月末時点の発表によると、8,600万人もいるそうです。
これだけ多くのユーザーが利用しているアプリは他にはないといっていいでしょう。
ですから「LINE広告」では、この多くのユーザーに対して広告を出稿できることになります。
それは従来の広告ではアプローチすることが難しかった人にも、アプローチが出来る広告とも言えます。
今回は、これからLINE広告をはじめる方向けの内容です。
LINE広告を自分で設定するまでの方法とPDCAの回し方を説明していきますので、ぜひ記事を参考にして、チャレンジしてみてください。
アカウント開設からタグの設置までの流れ
まずはこちら(https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/)からアカウント開設しましょう。
LINEビジネスIDを取得することからスタートです。
開設の具体的なやり方に関しては、他の多くのサイトで語られているので、ここでは割愛します。
ビジネスIDを取得したら次は広告アカウントの開設になります。
広告正式名・WebサイトのURL・LINE公式アカウントを入力していきます。
もしもこの時点でLINE公式アカウントがなければ、この段階で作成しておくのがいいですね。
LINE広告をはじめるのですから、LINE公式アカウントも並行して活用することで、ユーザーさんとの交流をあわせて実施しましょう。
後述しますが、LINE公式アカウントの友達が増えると広告の戦術も増やすことができるのでオススメです。
ではここまで出来たら、次はLINE Tagと呼ばれるトラッキングタグの設置をしましょう。
このタグを設置することで、配信する広告で獲得できるコンバージョンを計測ができます。
またカスタムオーディエンス作成時にも使うことになります。
イメージとしてはFacebookピクセルに近いかなと思います。
トラッキングタグは以下になります。
- 全てのページのにいれるベースコード
- 電話ボタンタップなどのページビュー以外の動作を計測するためのカスタムイベントコード
- サイトのコンバージョン計測したいサンキューページなどに設置するコンバージョンコード
これらをGoogle Tag Managerを使って設定していきましょう。
配信対象のオーディエンスリストを作る
LINE広告では各種のオーディエンスリストを作成できます。
配信対象のオーディエンスは、Google 広告やFacebook広告など他のディスプレイ広告の配信状況と成果を見ながら設定しましょう。
サイト訪問履歴にもとづくリマケの精度が高ければ、LINE広告でも同じように設定してみるといいですね。
はじめて設定する方は、まずは無難なサイト訪問履歴にもとづくオーディエンス(ウェブトラフィックオーディエンス)と、そのオーディエンンスの類似を作ってみましょう。
またLINE公式アカウントがあるのなら、その友達ベースのオーディエンス類似に配信するのもよさそうですね。
そもそも配信面ってどこになるの?
LINE広告が配信されるのは、LINEアプリだけではありません。
LINEマンガやLINEBLOGなどのファミリーアプリにも配信されますし、クックパッドのような提携メディアにも出稿されます。
リーチできるユーザーの幅という点ではGoogle広告以上なのかもしれませんね。
LINEの利用者層としては年代や性別関係なく、まんべんなく普及しています。
ですから、ダイエット・美容・健康・学習・ゲームといった最大公約数的に必要とする人がいるサービスとの相性は非常に良いと感じます。
だからこそBtoC事業者さんには、オススメできる広告媒体なのです。
LINE広告の配信設定について
こちらが広告マネージャーになります。
キャンペーン、広告グループ、広告という非常にシンプルな構成ですから、設定は進めやすいですね。
では設定方法を詳しく説明していきます。
ステップ1 キャンペーンの作成
まずはキャンペーンを作成しましょう。
どんな目的で、いつから、どれくらいの予算を使って広告配信するのかを決めるところがスタートです。
ウァブサイトへの訪問を増やしたいのか、アプリのインストールを促したいのか、それとも動画の再生を期待するのか。
これらキャンペーンの目的を設定しつつ、広告掲載期間とキャンペーンの予算上限(あれば)を設定すれば、完了です。
ステップ2 広告グループの作成
続いては、先ほど作ったキャンペーンの中に、小分けにする広告グループを作成しましょう。
各広告グループ単位で配信対象を決めるため、1配信対象群1広告グループという作り方がいいかなと思います。
配信対象エリア、年齢性別、そして先ほど作ったオーディエンスリストを使い、誰に対して広告を見せたいのか決定しましょう。
広告配信に関しては基本的には自動配置をオススメします。
キャンペーンの目的にあわせて媒体側にコントロールさせましょう。
予算配分については、手動と自動でどちらが良いというのは状況次第になります。
該当の広告グループにて使える広告予算として、1万円以下であれば手動のクリック課金で様子をみていくのがいいですね。
このとき、最低の入札単価は24円になります。またここでも、広告グループ単位で予算を設定できます。
原理原則をいうと、予算設定によって予算を設定するのはイマイチかなと思います。
それよりも予算設定については少し多めに設定しておいて、配信するオーディエンスサイズを最適にすることで、結果として予定していた予算に収まるというのがいいです。
ステップ3 広告作成
次は広告の作成です。LINE広告では以下の通り3つのフォーマットを入稿ができます。
よく使うのは、一番左の画像、つぎに真ん中のカルーセル。
どちらもJPGもしくはPNG形式の5MB以下の画像を使えます。
画像サイズは1200×628または1080×1080になります。
1200×628であればファインド広告と同じサイズですし、1080×1080はFacebook広告と同じサイズなので新規で作ることなく流用できるかと思います。
LINE広告のPDCAの回し方
LINE広告で調整できるのは、タイトルやディスクリプションを含むクリエイティブと、配信対象者の2つになります。
基本的なPDCAの回し方としては、Facebook広告と近いものになります。
入札金額の微調整などは、あまりやらなくていいかなと。
また一般的にはLINE広告に取り組むのは、Google 広告やFacebook広告を使ったあとでしょう。
つまりクリエイティブに関しては、そこまでハズレることはないと思います。
そこで成果がいまいちと感じるようなら、まずは配信しているオーディエンスを見直してみましょう。
類似拡張しているのなら、少し絞り込んでみる。
年齢や性別などを分けて運用してみる。
このような形で配信対象を細分化して、成果につながりやすい対象者を探していきましょう。
その上で、クリエイティブのテストをするのがやりやすいかと思います。
そして明らかに異なる属性のオーディエンスに広告を出すのなら、クリエイティブは変えていきましょう。
興味関心ベースでターゲティングするのなら、その興味に近しいクリエイティブがいいですよね。
配信対象者を見極めつつ、その対象者に訴求できるクリエイティブになっているのか、CTRなどを参考に修正していきましょう。
まとめ
LINE広告は配信できる対象者に幅があるため、非常に多くのユーザーにアプローチできます。
その上、広告の設定自体はシンプルであり、社内に知見をためてスピーディに運用していくのもアリだと思います。
また実店舗などでは、LINE公式アカウントの登録者を増やすことで、それら登録者の類似ユーザーなどにも配信できます。
このようにリアルとデジタルをシームレスにつなげていくことで、大きな成果も期待できるでしょう。
多くの潜在的な顧客にリーチできるLINE広告を活用して、ぜひ自社の事業を加速させてください。