ホームページ制作の際、最も使用頻度が高いソフトといえば、やはりphotoshopだと思います。
先日「ホームページ用に制作したデータを印刷したいから同じものをai形式でほしい」という要望をいただきました。
ネット全盛期ではありますが、まだまだ紙媒体も必要です。
対応しかけたところ、photoshopからillustratorへデータを変換するやり方がわからず文章をちまちまとコピペしながら「絶対に、もっと、簡単な方法があるはずだ」と思っていました。
変換終了後に調べると案外簡単でしたので、そのやり方をお伝えしたいと思います。
やりたかったことは、Photoshopからillustratorへの変換 + 配置後のサイズの微調整 + 色彩調整です。
うまくいかなかったパターン
フォトショデータをイラレ上にドラッグ&ドロップ
結果:全てピクセルのままなのでフチがバリバリ、拡大縮小非対応、透過解除
フォトショ機能の「書き出し→illustratorへのパス書き出し」
結果:aiファイルが作成されるも、開いたら真っ白。
慌てて調べて「アウトライン」で表示をするも色情報、レイヤースタイル共になし。
SVGで書き出し
結果:レイヤースタイル解除
フォトショをコピペ
結果:反応なし
という事で、1時間近く戦ってもテキストのみがなんとか画面にいる…という惨敗ぶり。
これでは1日かかっても終わらない!と、再度調べて何とか見つけました。
その方法は
「psdファイルのうえで右クリック → illustratorで開く」
たったこれだけです。
このワンクリックでテキストも編集可能なまま、背景透過も効いたまま、オブジェクトがベクターに置き換わったキレイなデータが開けます!もうこれだけで感無量でした。
しかし、まだまだ問題が出てきます。レイヤースタイルが持ってこれない。
今回のデータではいくつかの個所にスタイルを当てていたのですが、どうしてもベクターになりません。
再び調べてみたのですが、ほぼすべてのレイヤースタイルはベクターに置き換わらないようです。
唯一、パターンオーバーレイのみ「ベクター画像+ラスター(バリバリ)パターン」というデータになりました。
よってパターンの大小の変化はないけど、外側の形のみ構うかもしれないという時には対応できます。
外枠も変化を付け中のパターンも縮めたいとなった場合は、パターンの複雑さにもよりますがスウォッチなどにして互換性をもたせるしかないようです。
Photoshopとillustrator間ではスウォッチのやり取りができるので、スウォッチさえできてしまえば後は楽ちんなのですが繰り返しパターンのスウォッチを作るのはなかなか大変だったりします。
まとめ
さて、今回はphotoshopからillustratorへのデータ変換のやり取りでした。
イラレ形式のものをフォトショへ入れ込むことは多々あるのですが、その逆がこんなにも大変だとは思いませんでした。