アクセス解析ツールとして最も普及しているGoogleアナリティクス。
すでにWebサイトに導入している企業様は多いはず。
とは言っても、
「データの見方がよく分からず、たまに数字を見るだけになっている…」
「なんとなく使っているが、本当に見方が合っているか心配…」
なんて感じている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、Googleアナリティクスの基礎について取り上げます。
基礎的な用語を解説しつつ、Web集客のコンサルタントがどのようにデータを見ているかご紹介します。
※この記事で紹介する内容はGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)を取り扱います。
Googleアナリティクスとは?
Googleアナリティクスとは、Googleが提供する無料アクセス解析ツールです。
ユーザーがどこからウェブサイトから訪れたか、どんなコンテンツを見たかなど、一連の行動をデータとして集積をしてくれます。
簡単にいうと、ウェブサイトへの「足跡」を集計してくれるツールで「GA」と略されることもあります。
なぜデータを見ることが必要なのでしょうか?
「経営学の父」「マネジメントの権威」と称されるピーター・ドラッカーはこのような言葉を著書で述べています。
you can’t manage what you can’t measure.
(測ることができないものは、マネジメントできない)
つまり、自分達が何か新しいことをしたり、改善したときに、測定ができなければ次に何をすればいいのか分からない状況に陥ってしまいます。
データを知ることで、ちゃんと自分の仕事をマネジメントしてより成果に結びつけていくことができます。
Googleアナリティクスが使うメリット
1.現状(=自分の立ち位置)が分かる
Googleアナリティクスのデータを見ることで、今の自分の立ち位置を知ることができます。
ウェブサイトをリニューアルしたり、ウェブの施策をするにもまずは、自分達のサイトがどのくらいアクセスがあって、どんなコンテンツがユーザーに興味を持ってもらえているのかを知る必要があります。
そのため、Googleアナリティクスを使うことができれば今の自分達が分かるということです。
2.次の打ち手のヒントが見つかる
現状の状況を知ることができても、改善をしていかなければ成果はあげることは出来ません。
また、Googleアナリティクスはユーザーの行動の足跡をデータとして集積しますが、そこからどう改善をしていけばいいかまでは教えてくれません。
集積されたデータをもとにマーケターやウェブ担当者が次のアクションを考えるヒントになります。
覚えておきたいGoogleアナリティクス用語
Googleアナリティクスを使う上で、出てくる用語を覚えておいた方がいい用語を紹介します。
ユーザー
ウェブサイトのアクセスした人の数(厳密にはブラウザのCookieのID数)
ユーザーは人の数ではなくアクセスした数という点に注意が必要です。
同じ人がパソコンでもスマートフォンでもアクセスした場合、GAでは2ユーザーとしてカウントします。
ページビュー(PV)
ウェブサイトの表示回数のことをいいます。
Googleアナリティクスのタグが入っていない場合、数値が計測されないため、リニューアルやページを追加した際などには、GAのタグがちゃんと入っているかどうかを確認しながら進めましょう。
セッション
ユーザーがウェブサイトに訪問して離脱するまでの滞在回数のこといいます。
以下の場合は、セッションが切り替わり滞在回数が新たにカウントされます。
- 最後のページビューから30分以上時間が空いた場合
- 日付をまたいだ場合(0時を超えたら)
- 参照元(自然検索、広告経由など)が変わった場合
直帰率
1ページだけを見て、サイトから離脱した人の割合
最初に訪れたページをランディングページといいます。
Googleからランディングページに訪れた場合、2ページ目を見て離脱したので直帰には含まれません。
Twitterからランディングページに訪れて、そのままページを離脱した場合、直帰に含まれて計測されます。
直帰率が高い場合、ユーザーとってコンテンツが満足するものじゃないのではないか?ということを考えると思います。しかし、なかにはランディングページで知りたい情報を得ることができたために離脱するということも考えられるため、直帰率が高いということは必ずしも悪いとは言えませんので注意が必要です。
コンバージョン(目標達成)
ウェブサイト上でのゴールの達成数です。
業種や業態によってウェブサイトの目的が異なります。
例えば、美容院であればサイトに訪れたユーザーの来店を獲得したいので、目的は来店予約になります。また、採用サイトは人材獲得のために、応募してもらうという目的があります。
ウェブサイトに与えられた目的ごとの数値を、Googleアナリティクスを使ってデータを集積することができます。
Googleアナリティクスで見るべきレポート
Googleアナリティクスはレポートがとても多く、実は100以上のレポート数があります!
しかし、ご安心ください。100以上のレポートを全て見ることはありません。
まずWeb集客のコンサルも見ているレポートをご紹介していきます。
ユーザーレポート
まずは、サイトを訪問したユーザーを知ることが大切です。
ユーザーレポートでは、サイトを訪れたユーザーの性別、年齢、地域、デバイスの種類などを見ることができます。
ユーザーレポートで見られること
年齢:ユーザーの年齢帯(18-24歳 , 25-34歳 , 35-44歳 , 45-54歳 , 55-64歳 , 65歳+)
性別:male(男性), female(女性)
地域:国 , 市区町村 , 大陸 , 亜大陸
新規顧客とリピーター:New Visitor(新規顧客) , Returning Visitor(リピーター)
モバイル:desktop(PC) , mobile(スマートフォン) , table(タブレット)
集客レポート
ユーザーがどこからサイトに訪問したのかを知ることができます。
Google検索でサイトに訪問したのか、それともSNSからサイトに訪問したか、など行ったウェブ施策でサイトにちゃんと流入しているかを見ることができます。
チャネルグループの区分
チャネルは以下のようなグループに分類されます。
行動レポート
ユーザーがサイト内でどういった動きをしたかを知る。
サイトの全てのページの中で、ページビュー(PV)がどのくらいあるのか、ユーザー数や直帰率などをページごとに見ることが出来ます。
上位のイベントでは、サイト内でどこまでスクロールされたか、何回バナーがクリックされたかなどもGoogleアナリティクスで数値として計測することができます。
※別途、設定をしなければデータは計測されません。
Googleアナリティクスを実際に使って分析する
データ分析のポイントは、比較して差を見つけること。
例|アクセス数の分析
では、このように上司に言われた場合、どうアクセス数を調べたらいいでしょうか?
分析のヒントは、日付期間の比較と集客レポートのチャネルです。
(1)日付期間にある「比較」にチェックを入れて、比較する期間を指定します。
(2)集客レポートの「チャネル」でどこからのアクセスが多いかを確認します。
どのチャネルからアクセスが増えたのかを実数、グラフ、変化率(%)で表してくれます。
参考:セグメントを使うともっと深い分析ができます
セグメントというのは、ユーザーを細分化して分析することです。
上の図のように「コンバージョンに至ったユーザー」と「コンバージョンに至らなかったユーザー」で分けて見ることで、全体のうちどのくらいのユーザーがその条件に当てはまるのか、またどんな違いがあるのか、その特徴は?などさまざまな角度から分析ができます。
まとめ
この記事では、Googleアナリティクスについてご紹介してきました。
実際に自分で使わなければ、なかなか身につかないのが本当のところです。Googleアナリティクスでは、まだまだいろんな機能や発見があります。
まずは、楽しみながらGoogleアナリティクスに触れて、いろんなデータを見ると良いでしょう。
使った分だけ、新しい気づきが増えていくはずです!
参考文献
「いちばんやさしいGoogleアナリティクス 入門教室」(ソーテック社)
著:小川 卓、工藤 麻里
「Googleアナリティクスの初心者はこの機能を覚えよう!スペシャリストが選んだ重要な機能はたったの22%だった」(アナリティクス アソシエーション)
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