リスティング広告と言えばGoogle広告とYahoo!スポンサードサーチ(以下、YSS)の2つの媒体が思い浮かぶかと思います。
この2つの媒体は基本的に設定方法や操作方法など共通する部分は多くあります。
しかし、Googleでは出来てもYSSでは出来ない機能があるように、2つの媒体の間には当然違いも存在します。
そこで今回はリスティング広告運用初級者の方向けに、媒体別で出来ること出来ない事などを複数の面から比較してご紹介します。
※検索連動型広告に特化した内容です
掲載先の違い
Google広告の検索連動型広告は検索結果ページの上部もしくは下部に掲載されることは当然のことながら、それ以外にもGoogleマップやGoogleショッピングなどGoogle検索パートナーサイトにも広告が掲載されます。
一方でYahooの検索連動型広告は検索結果ページ以外にもYahooと提携している以下のパートナーサイトにも広告が掲載されます。
引用:https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/publisher/
当社ではアパレルやブライダル、カー用品など様々な業種のクライアント様の広告運用の代行実績があります。
その中で、Google広告とYSSはインプレッション数にほとんど差異は見られない場合が多いですが、クリック率に関してはYSSが低い傾向にあります。
これは、YSSの掲載先がその要因の1つとして考えています。
と言うのも、朝日新聞やNAVERなどの掲載先は、記事やコラムを読みたいと思うユーザがそこで検索を行います。
そこに企業の広告が掲載された場合、果たしてユーザはクリックしてくれるでしょうか?
答えはNoだと考えています。
例えばNAVERまとめなどの検索結果の画面を見ていただくとわかりやすいと思いますが、広告と検索結果の表示が全く違います。
クリックされないのも肯けますね。
※ただしこれは、あくまでも仮説ですので悪しからず。
広告の入稿規定
テキスト広告の構成要素は以下の表をご覧ください。
Yahoo
Googleは以前までYahooと同様、見出しは2つ、説明文は1つの構成でした。
しかし、今年の8月下旬Google広告のアップデートがあり見出しと説明文の枠がそれぞれ1つ増加しました。
これにより、一つの広告で訴求できる幅が広がりました。
但し、見出し3や説明文2は表示されない場合もあるため、メインの訴求というよりもオプション的な訴求を含めておくと良いかもしれません。
また、広告文内に含めることのできる文字の種類も違いがあります。
例えば、Googleではカギカッコ(「」)は使えますが、Yahooでは使えません。
このように、両媒体で微妙に異なる仕様があるため、広告文を作る前にそれぞれの要件をしっかりと把握しておくことが大事です。
広告表示オプション
YahooにあってGoogleにはない表示オプションはありません。Googleは表示オプションが豊富で、目的に沿った使い分けが可能です。
広告表示オプションはあるから使おう、ではなくしっかりと目的を明確にして使うことをお勧めします。
但し、サイトリンク表示オプションやコールアウト表示オプション、構造化スニペットは広告文だけでは訴求出来ない+αをユーザに明示できるため、設定できるのであればマストです。
まとめ
Google広告の検索連動型広告とYSSは基本的な構造は一緒ではあるものの、掲載先や入稿規定、表示オプションの数など異なる部分も多くあることがお分かりいただけたかと思います。
この記事だけ見るとGoogleが優勢かなと感じるかもしれません。
しかし、それぞれの検索エンジンを使うユーザ層や広告主の商材・サービスによってはYahooの方がパフォーマンスが良い場合もあります。
なので、最初から決め打ちでGoogleだけに入稿する訳ではなく、可能であれば両媒体に出稿し得られたデータから予算を柔軟に配分することをお勧めします。