リスティング広告の掲載順位は、オークション制で決められていることをご存知でしょうか?
オークションと聞くと、多くの方が「高い金額を出せば、順位が上がるのでは?」と考えがちですが、そう単純ではありません。
実は、もうひとつ大事な要素が関わってきます。それが「品質スコア」です。
この品質スコアとは、広告の内容やクリック率、ユーザーの反応などを基に評価される点数のことを指します。広告がユーザーにとって役立ちやすい内容であればあるほど、この品質スコアは高くなります。
今回は、リスティング広告の掲載順位の仕組みと品質スコアの重要性について解説していきます。
リスティング広告の掲載順位の仕組み
リスティング広告の掲載順位は「広告ランク」で決定します。
この、広告ランクの求め方は以下の式で求められます。
広告ランクを求める計算式
広告ランク=入札金額×品質スコア
A社とC社に注目すると、A社は4社の中で最も高い入札額を提示していますが、掲載順位は4位です。
C社は最も低い入札金額ですが、掲載順位は1位です。
このように、入札金額が高ければ掲載順位が上がる訳ではないというこが、お分かりになったかと思います。
入札金額と品質スコア
入札金額は、なんとなく分かるけど品質スコアってなに?という疑問が出てきたかと思います。
この品質スコアの理解が非常に重要ですので、以下に解説していきます。
入札金額
入札金額は、「登録したキーワードについて支払うことが出来る最大の金額」です。
また、単位は1クリックにいくら支払えるかです。
極端なことを言えば、いくらでも支払える環境があるのであれば、いくらでも高値をつければ良いです。
品質スコア
品質スコアとは、「広告の品質」を評価するもので、大きく3つの要素を加味し10段階で評価されます。その3つの要素とは、以下です。
- 広告の推定クリック率
- 広告の関連性
- ランディングページの利便性
つまり、ユーザが検索しているキーワードと広告の内容とリンク先がどれくらいマッチしているかを評価しています。
この、品質スコアという仕組みがあるおかげで、広告主側にとっては、お金がある企業に広告枠を独占されることが無くなるというメリットが生まれます。
また、ユーザ側にとってはより関連性の高い情報を得ることができるというメリットが生まれます。
補足情報としてGoogleでは品質スコアと呼びYahooは品質インデックスと呼ばれます。
品質スコアが実際のクリック単価に影響?
実際のクリック単価がどのように決まっているかご存知でしょうか?
実際のクリック単価と入札した金額はイコールではありません。クリック単価は下記の式で決定されます。
クリック単価を求める計算式
クリック単価=下位順位の広告ランク÷自分の品質スコア+1円
C社のクリック単価をこの式に基づいて求めると、
- C社のクリック単価=1750(B社の広告ランク)÷10(C社の品質スコア)+1
となり、C社のクリック単価は176円であることが分かります。
ここで注目して頂きたいのが、C社の品質スコアとクリック単価です。
C社は掲載順位1位でありながら、実際のクリック単価は4社の中で最も安い金額です。
つまり、品質スコアが上がればクリック単価が安くなり、掲載順位も上がる可能性があるということになります。
結果として、全体的な広告費用を抑えつつ、パフォーマンス向上が図れます。
まとめ
リスティング広告の掲載順位の仕組み自体は、そこまで難しくなかったかと思います。
掲載順位の仕組み中の、最も大切な要素「品質スコア」を如何にして、高い数値を出すのかが重要です。
品質スコアを上げるためには、広告文に登録したキーワードを含めるなど、さまざまなTIPSがあります。
品質スコアを決定する3つの要素の質を上げるための方法は下記の記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。