SEO内部対策とは|重要施策チェックリスト14選

SEO内部対策とは|重要施策チェックリスト14選

SEOを行う上で、内部対策とコンテンツSEOは欠かせない重要な手法です。

内部対策は、サイトの構造や内部リンク、HTMLタグの最適化など、サイト内部の要素を改善することで、検索エンジンにとってわかりやすく、評価の高いサイトを目指します。

一方、コンテンツSEOは、ユーザーにとって価値のある良質なコンテンツを作成し、検索エンジンからの評価を高めることを目的としています。

本記事では、SEO内部対策の手法の中でも特に重要な14の施策をチェックリスト形式でまとめました。これらの施策を適切に実施することで、サイトの検索順位の向上と、ユーザーにとっての使いやすさの改善が期待できます。

チェックリストを参考に、自社サイトの内部対策に取り組んでみましょう。各施策の具体的な方法については、記事内で詳しく解説しています。

SEO対策」についての詳細は下記にて紹介してますので、ぜひご覧ください。

目次

SEO 内部対策の基礎

SEO 内部対策とは?

SEO(検索エンジン最適化)の 内部対策とは、自社のウェブサイトの構造や内容を最適化し、検索エンジンによるサイトの評価を高めるための取り組みのことです。

具体的には、ページタイトルやメタタグの設定、コンテンツの品質向上、サイト構造の改善などが含まれます。これらの対策を行うことで、自社のウェブサイトが検索結果で上位に表示されるようになり、ユーザーの流入を増やすことができます。

SEO 内部対策の重要性

SEO 内部対策は、ウェブサイトの検索エンジン最適化において非常に重要な取り組みです。検索エンジンのアルゴリズムは複雑化しており、単に外部リンクを集めるだけでは十分ではありません。自社のウェブサイトの内部要因を最適化することで、検索エンジンがサイトの内容を正しく理解し、適切に評価することができるようになります。

また、SEO 内部対策は、ユーザーエクスペリエンスの向上にも大きく寄与します。ページタイトルの最適化やナビゲーションの改善、コンテンツの品質向上などにより、ユーザーがサイトを快適に利用できるようになります。これにより、ユーザーの滞在時間の増加や、コンバージョン率の向上につながります。

つまり、SEO内部対策は、検索エンジンからの評価を高めるだけでなく、ユーザーにとっても価値の高いサイトを実現するための重要な取り組みなのです。

加えて、SEO内部対策は「減点方式」で評価されていると考えられています。

どんなに良質なコンテンツを作成しても内部対策がしっかりとできていないと上位表示はおろか検索エンジンに全く評価されない可能性があります。

SEO 内部対策のメリットとデメリット

SEO 内部対策には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】

  • 検索エンジンからの評価が高まり、自社サイトの上位表示が期待できる
  • ユーザーエクスペリエンスの向上により、ユーザーの流入や滞在時間の増加が期待できる
  • 継続的な取り組みにより、長期的な集客効果が期待できる
  • 自社サイトの価値を高めることができる

【デメリット】

  • 対策を行うための時間とコストがかかる
  • 検索エンジンのアルゴリズム変更に伴い、対策内容の見直しが必要になる可能性がある
  • 短期的な効果が得にくい場合がある
  • 対策内容によっては、ユーザビリティの低下につながる可能性がある

SEOの内部対策にはメリットとデメリットがありますが、長期的な視点で取り組むことで、検索エンジンからの評価向上とユーザーエクスペリエンスの向上を両立することができます。

SEO内部対策チェックリスト

SEO内部対策の基本を押さえたうえで、内部対策のチェックリストを紹介します。
重要な施策を厳選してまとめたので、是非ご参考にしてください。

また、それぞれの施策の具体的な方法については、チェックリスト以降で詳しく解説しています。

内部対策カテゴリ 内部対策の方法 チェックリスト
クロールを促す XMLサイトマップの作成と送信
内部リンクの最適化
パンくずリストの設置
インデックスを促す Canonicalタグの設定
noindexタグ
重複コンテンツの排除
ページの内容を正しく伝える タイトルにキーワードを含める
ディスクリプション(説明文)にキーワードを含める
見出しタグにキーワードを含める
altタグにキーワードを含める
ユーザービリティを向上させる ナビゲーション設計の改善
ページ表示速度の最適化
モバイル対応の強化

クロールを促す方法

ここからは、SEOの内部対策として、検索エンジンを回遊させる「クロール」を促す方法について解説します。

XMLサイトマップの作成と送信

XMLサイトマップは、ウェブサイトの構造を示す重要なファイルです。このファイルを作成して検索エンジンに送信することで、検索エンジンがサイトを効率的にクロールできるようになります。

  • サイトマップの内容:ページのURL、更新頻度、最新の更新日時、ページの重要度などの情報を含めます。
  • 送信方法:Google Search Consoleなどのツールを使って、検索エンジンにサイトマップを送信します。
  • 効果:サイト全体の構造を検索エンジンが把握しやすくなるため、新しいページや更新されたページが速やかにインデックスされる可能性が高まります。

内部リンクの最適化

内部リンクは、サイト内の異なるページ同士をつなぐリンクのことです。これを最適化することで、検索エンジンがあなたのサイトをより効果的にクロールできるようになります。

  • ナビゲーションメニューの改善:サイト全体のナビゲーションを見直し、ユーザーが簡単に目的のページにたどり着けるようにします。
  • 関連コンテンツへのリンク設置:記事の中に関連する他の記事へのリンクを追加することで、検索エンジンがページ間の関連性を理解しやすくします。
  • アンカーテキストの適切な設定:リンクテキスト(アンカーテキスト)には、リンク先の内容がわかるようなキーワードを含めます。これにより、検索エンジンがリンク先のページ内容を把握しやすくなります。

ディレクトリ構造の改善

ウェブサイトのディレクトリ構造を整理し、ページ階層を明確にすることも重要です。

  • ディレクトリ名の統一:ディレクトリやURLの命名規則を統一し、関連ページを論理的にまとめます。例えば、ブログ記事は「/blog/」ディレクトリにまとめるなど。
  • 階層の明確化:トップページから数回のクリックで重要なページにたどり着けるよう、ページ階層を整理します。これにより、検索エンジンがサイトの全体構造を理解しやすくなります。

パンくずリストの設置

パンくずリストは、ユーザーが現在のページまでの道筋を示すナビゲーションツールです。これを設置することで、ユーザーと検索エンジンの両方がサイトの構造を把握しやすくなります。

  • パンくずリストの位置:通常、ページの上部に設置し、ホーム > カテゴリー > サブカテゴリー > 現在のページのように表示します。
  • 得られる効果:ユーザーは現在のページの位置を理解しやすくなり、上位のカテゴリーや関連ページに簡単に移動できます。検索エンジンも同様に、サイトの階層構造を理解しやすくなります。

インデックスを促す方法

続いて、検索エンジンに正しくインデックス(検索エンジン内に登録してもらう)を促す方法について解説します。

Canonicalタグの設定

Canonicalタグは、同じ内容のコンテンツが複数のURLで存在する場合に、検索エンジンにどのURLをメインとして扱ってほしいかを伝えるためのタグです。

これにより、重複コンテンツの問題を解決し、検索エンジンがサイトのコンテンツを適切にインデックスする手助けをします。Canonicalタグの設定は、ページ間の重複を防ぐだけでなく、リダイレクトの設定よりも効果的です。

Canonicalタグを適切に設定することで、検索エンジンはサイトの構造を正しく理解し、ユーザーにとって最適なページをランキングに反映させることができます。

例えば、同一コンテンツが「www.example.com/page」と「example.com/page」の2つのURLで存在する場合、Canonicalタグを使って「www.example.com/page」を正規のURLとして指定することで、検索エンジンはこのページをインデックスするようになります。

Canonicalタグの設定は、特にEコマースサイトやブログなど、同一コンテンツが複数のURLで表示される可能性のあるサイトで重要です。

noindexタグ

noindexタグは、検索エンジンにそのページをインデックスしないよう指示するためのタグです。サイト内の不要なページ(ログインページ、管理画面など)をnoindexタグで指定することで、検索エンジンがそれらのページをクロールしないようにすることができます。

不要なページがインデックスされると、ユーザーの検索体験を損なう可能性があるため、noindexタグを適切に設定することで、検索エンジンがサイトの重要なコンテンツをより効果的にインデックスできるようになります。

noindexタグは、robots.txtファイルでの指定と併せて使うことで、より細かい制御が可能になります。例えば、特定のディレクトリ配下のページをnoindexするといった設定ができます。noindexタグの適切な使用は、サイトの検索パフォーマンスを向上させるための重要な施策の1つといえます。

重複コンテンツの排除

重複コンテンツとは、同じ内容のページが複数のURLで表示されることです。これは検索エンジンにとって好ましくない状態で、サイトの評価を下げる原因となります。

重複コンテンツを排除するためには、主に以下の解決方法があります。

  • Canonicalタグの設定:重複するURLの中でメインのURLを指定し、検索エンジンにどのページをインデックスすべきかを伝えます。
  • リダイレクトの設定:重複するページを1つのURLに統一するためにリダイレクトを使用します。
  • ページ内容の最適化:ページタイトル、メタディスクリプション、コンテンツを変更し、各ページを独自の内容にします。

さらに、ページ内容の最適化も重要です。同一または類似したコンテンツを持つページは、ユーザーにとって価値の低いものとみなされる可能性があるため、ページ間の差別化を図る必要があります。

例えば、ページタイトルやメタディスクリプション、コンテンツの内容を変更するなどして、ページ間の違いを明確にすることが重要です。

重複コンテンツの排除は、サイトの検索パフォーマンスを向上させるための重要な取り組みの1つです。Canonicalタグの設定やリダイレクト、ページ内容の最適化を組み合わせて実施することで、検索エンジンがサイトのコンテンツを適切にインデックスできるようになります。

ページの内容を正しく伝える方法

続いて、ページの内容を検索エンジンに正しく伝える方法について解説します。

タイトルにキーワードを含める

ページタイトルは、検索結果のスニペットに表示される重要な要素です。ページの内容を的確に表すキーワードをタイトルに含めることで、ユーザーにとってわかりやすい検索結果を提供できます。また、検索エンジンにとっても、ページの内容を理解する手がかりとなります。

ページタイトルを最適化する際のポイントは以下の通りです。

  1. ページの内容を的確に表すキーワードを含める
  2. 60文字以内に収める(スニペットに表示される長さを考慮)
  3. 他のページとの差別化を図る
  4. 検索ユーザーの興味を引くような表現を心がける

適切なページタイトルの設定は、ユーザーエクスペリエンスの向上と、検索エンジンによるページの理解促進に役立ちます。

SEOタイトルの付け方」については以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

ディスクリプション(説明文)にキーワードを含める

ディスクリプションは、検索結果のスニペットに表示される説明文です。ページの内容を的確に表すキーワードをディスクリプションに含めることで、ユーザーにとってわかりやすい検索結果を提供できます。また、検索エンジンにとっても、ページの内容を理解する手がかりとなります。

ディスクリプションを最適化する際のポイントは以下の通りです。

  1. ページの内容を的確に表すキーワードを含める
  2. 160文字以内に収める(スニペットに表示される長さを考慮)
  3. 他のページとの差別化を図る
  4. 検索ユーザーの興味を引くような表現を心がける

適切なディスクリプションの設定は、ユーザーエクスペリエンスの向上と、検索エンジンによるページの理解促進に役立ちます。

見出しタグにキーワードを含める

見出しタグ(h1、h2、h3など)は、ページの構造を示すために使用されます。ページの内容を的確に表すキーワードを見出しタグに含めることで、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなります。また、ユーザーにとっても、ページの構造が明確になり、コンテンツを素早く把握できるようになります。

見出しタグを最適化する際のポイントは以下の通りです。

  1. ページの内容を的確に表すキーワードを含める
  2. 見出しタグの階層を適切に使い分ける(h1、h2、h3など)
  3. 見出しタグ内のキーワードの出現頻度を適切に保つ
  4. 見出しタグの内容とページ全体の内容が一致するようにする

適切な見出しタグの設定は、ユーザーエクスペリエンスの向上と、検索エンジンによるページの理解促進に役立ちます。

altタグにキーワードを含める

altタグは、画像に説明文を付与するために使用されます。ページの内容を的確に表すキーワードをaltタグに含めることで、検索エンジンが画像の内容を理解しやすくなります。また、画像が表示されない場合でも、altタグの内容がユーザーに表示されるため、ユーザーエクスペリエンスの向上にも役立ちます。

altタグを最適化する際のポイントは以下の通りです。

  1. 画像の内容を的確に表すキーワードを含める
  2. 20文字以内に収める(ユーザビリティを考慮)
  3. 画像の内容とページ全体の内容が一致するようにする
  4. 装飾的な画像にはaltタグを付与しない

適切なaltタグの設定は、検索エンジンによる画像の理解促進と、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立ちます。

ユーザビリティを向上させる方法

最後に、ユーザービリティ(ユーザーの利便性)を向上させる方法について解説します。

ナビゲーション設計の改善

ナビゲーションは、ユーザーがサイト内を効率的に移動できるようにするための重要な要素です。ナビゲーションの設計を改善することで、ユーザーエクスペリエンスを大きく向上させることができます。

ナビゲーションを最適化する際のポイントは以下の通りです。

  1. 階層構造を平坦化し、ユーザーが迷わずに目的のページにたどり着けるようにする
  2. メインナビゲーションの項目数を7~10程度に抑え、ユーザーの認知負荷を軽減する
  3. ページ間の関連性を明確にし、ユーザーの行動を予測できるようにする
  4. パンくずリストやサイドバーなどの補助ナビゲーションを設置し、ユーザーの現在位置を把握しやすくする
  5. ナビゲーションのデザインを直感的で使いやすいものにする

ナビゲーションの設計を改善することで、ユーザーがサイト内を迷うことなく目的のページにたどり着けるようになり、サイトの利用価値が高まります。また、検索エンジンにとっても、サイトの構造が明確になるため、適切なインデックス化が期待できます。

ページ表示速度の最適化

ページ表示速度は、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与える要素です。ページの表示が遅いと、ユーザーの離脱率が高くなり、サイトの評価にも悪影響を及ぼします。

ページ表示速度を最適化する際のポイントは以下の通りです。

  1. 画像や動画などのメディアファイルのサイズを最適化する
  2. JavaScriptやCSSなどのリソースファイルを圧縮・結合する
  3. サーバーの処理能力を向上させる
  4. CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用を検討する
  5. ブラウザのキャッシュ設定を適切に行う

ページ表示速度の最適化は、ユーザーエクスペリエンスの向上だけでなく、検索エンジンの評価にも影響を与えます。Googleは2010年以降、ページ表示速度をランキング要因の1つとして考慮しているため、ページ表示速度の改善は重要な取り組みといえます。

モバイル対応の強化

近年、モバイルデバイスからのアクセスが増加しており、モバイルユーザーに対応したサイト設計が重要になっています。モバイル対応を強化することで、ユーザーエクスペリエンスの向上と、検索エンジンの評価向上が期待できます。

モバイル対応を強化する際のポイントは以下の通りです。

  1. レスポンシブWebデザインの導入により、デバイスに応じたレイアウト変更を行う
  2. ページ表示速度の最適化を行い、モバイルユーザーの待ち時間を短縮する
  3. タッチ操作に最適化したナビゲーション設計を行う
  4. モバイル向けのコンテンツ最適化(画像サイズ、テキストサイズ、ボタンサイズなど)を行う
  5. Googleのモバイル適合性テストなどを活用し、モバイル対応状況を確認する

モバイル対応の強化は、ユーザーエクスペリエンスの向上だけでなく、検索エンジンの評価にも大きな影響を与えます。Googleは2015年以降、モバイルフレンドリーなサイトを優先的に表示するアルゴリズム変更を行っているため、モバイル対応は必須の取り組みといえます。

まとめ|内部対策を行ってSEO対策の土台を作ろう

本記事では、SEOにおける内部対策の重要性や具体的な手法について解説しました。

内部対策は、大きく以下の4つに分類できます。

  1. クロール対策:検索エンジンのクローラーがサイト内を効率的に巡回できるようにする
  2. インデックス対策:クローラーがページの内容を正しく理解し、インデックスに登録できるようにする
  3. ランキング対策:各ページの内容を検索エンジンに適切に伝え、検索順位の向上を目指す
  4. ユーザビリティ対策:ユーザーにとって使いやすく、満足度の高いサイトを作る

これらの内部対策は、SEOの土台となる重要な施策です。

適切に実施することで、検索エンジンからの評価を高め、検索順位の向上につなげることができます。ただし、内部対策は「減点方式」で評価されるため、一つ一つの施策を丁寧に行う必要があります。手を抜いたり、不適切な対策を行ったりすると、逆にペナルティを受ける可能性もあるので注意しましょう。

本記事で紹介した内部対策のポイントを押さえ、自社サイトの状況に合わせて適切に実施していくことが重要です。内部対策を着実に行うことで、SEO対策の土台を固め、検索順位の向上とサイトの成長につなげていきましょう。

 

また、弊社ではSEO対策でお困りの方向けに、「SEOコンサルティング」サービスをご提供しています。

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